【8月8日】大量消費社会の闇

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自然豊かな串本に帰ってきて気になった話題。

大量消費社会がひきおこす大量廃棄、ごみ問題などの弊害。

 

本をめくるとまず目に飛び込んだのが、手を付けずに廃棄される大量の恵方巻…

 

元オリエンタルラジオの中田敦彦さんの動画で紹介されていた、アパレル業界大量廃棄の闇。

【大量廃棄社会①】マスメディアでは報じられないアパレル業界の闇(Fashion’s Huge Waste Problem)
【動画目次】00:00 OP04:56 新品の廃棄08:35 構造上の闇16:39 拡大する被害20:15 大量生産24:13 次回予告この動画の前編・後編はこちら前編:後編:中田敦彦のWebコミュニテ...

この動画を見て気になった原作の本。

大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ (光文社新書) | 仲村 和代, 藤田 さつき | 社会学 | Kindleストア | Amazon
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食品、衣服の大量廃棄。

 

コンビニなどで大量に並べられた食品が手を付けられずに廃棄されていると本に書かれています。

その量は500リットルの赤い容器が10個以上ならんでも収まりきらない量です。

 

新品のまま廃棄される服の枚数は年間10万枚…

生産された四枚に一枚がつかわずにすてられていることになります。

 

昔は、日本はものを大切にする文化だといわれてきました。

現在ではこのような倫理的に問題ある行為がおこなわれているようです。

 

なぜ大量廃棄がおこるのか?

利益を重視しすぎたため。

 

服の生産にかかるコストを抑えるためにおこなわれているのが大量発注です

1枚だけ発注するよりも1000枚。

1000枚発注するよりも10000枚。

まとめて発注したほうが、服一枚あたりの値段は安く抑えることができます。

 

たとえ、売れた服の枚数が少なかったとしても、金額面での利益が生まれる仕組みが出来上がっています。

(考察)

商品の15%を原価(原価率)、仕入れた商品の数をx、売り上げた商品の数をy、商品の売上価格をzとすると

zy-0.15zx>0.15zx

∴y>0.3x

10,000枚仕入れた場合、3,000枚うれれば利益になります。

 

服は、とても流行に敏感な商品です。

服は、次のシーズンに使い回されることなく焼却処分に回されてしまいます。

 

税金の制度の面でも問題があります。

焼却処分することにより、かかった費用は経費として扱われます。

経費は税金対策として節税に使われてしまいます。

課税所得=収入-経費(人件費、材料費、焼却処分など)

税金=課税所得×税率

経費が大きくなるほど節税になります。

 

このように、企業が利益をあげるために、資源の大量廃棄がおこなわれています。

 

もちろんこれは企業側だけの責任ではありません。

消費者が安いものばかり求めすぎているのにも問題があります。

安いものでないと売れないので、生産者はコストを抑える手段を過激におこなってしまうのです。

 

おきている問題

大量廃棄の背景におきている問題はごみの廃棄問題や資源の問題だけではありません。

日本の国内産業の衰退や、国際的な人権問題にもつながっています。

 

日本の国内産業の衰退

海外で衣類が生産されることにより、日本国内で商品が作られなくなっています。

 

経済が発展して先進国になるほど、人件費は高くなり、生産コストは増加します。

コストを抑えるために、人件費の安い途上国などで服が作られるようになるからです。

 

すると日本国内では衣類を下請けする工場は仕事がなくなり、日本の産業は衰退していきます。

 

日本の製糸・紡績・撚糸業は1991~2013年にかけて四分の一に減少しています。

参考資料:経済産業省

https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seizou/apparel_supply/pdf/report01_03_00.pdf

 

 

人権問題

劣悪な環境、低賃金で働く人々

 

衣服のコストを抑えるために働かされているのは、中国のウイグル区やバングラデッシュ、といった途上国の人々です。

 

「ラナプラザの悲劇」とよばれるバングラデッシュの縫製工場の崩壊事故がおこりました。

工場は、先進国に輸出を拡大するため違法建築による建て増しがおこなわれていました。

また、工場の生産を止めることが出来なかったため、天井の修理がおこなわれず、2013年4月24日、天井が落下し工場は崩壊しました。

死者1138人、負傷者2500人にのぼる大惨事となりました。

 

そして、労働環境だけでなく、働く人々の賃金の安さも問題になっています。

労働者に支払われる賃金は時給およそ13円という超低賃金です。

 

そういった危険で過酷な労働環境で働かされているにも関わらず、十分な賃金をもらえていない国が世界の工場と呼ばれてしまっています。

 

そして、そういった劣悪な環境を作り出してしまっているのが、それらの国で生産された安い服を着ているぼくたち日本人なのです。


これからどうすべき?

製造過程を考えた消費

購入する商品がどこでどのように作られたのかを、消費者が注意を向けることが大切です。

 

現代はインターネットなどで情報網がつながり、商品の情報が手に入れやすい社会になりました。

労働問題や産地の偽造など、そういった問題が取り上げられていれば、僕たち消費者はその商品の購入を考えなければなりません。

 

SDGsでも取り上げられている「使う責任」、そしてお金は「選挙権」ともいわれます。

目の前のお金という数字にばかり気を取られ、まわりの環境を無視していては、家計の経済状況以上に、仕事をする環境、自然環境などお金以上に自分たちの生活する環境を見失ってしまうのです。

 

原価

製造過程を考える上で役に立つのが原価という数字です。

 

原価価格には、材料費、人件費などその物の製造に関わったコストが含まれています。

 

そのコストが相場とくらべてあまりにも低い場合には、原価をきめるもとの費用のどこかで不正が行われている可能性があります。

原価をはじめ、技術が発展した社会では、それにあわせぼくたち消費者も社会を監視する教養や技術をやしなわなければなりません。

 

 

良いものを選ぶ

安いものを大量購入するのではなく、より良い1着を選ぶ。

ぼくたちは安いからといって、安易に大量に服を買ってきました。

これからは、より良い一枚をえらび、よりすぐりのものを長く使うべきです。

そうすることにより、お気に入りのより良いものを身につけることで、気分を上げ、自分たちの身の回りも豊かにします。

 

いままで大量に購入していた安い服を買うお金で、1枚の良いものを買えば、かかる費用はさほどかわらないのです。

 

 

労働問題、地球温暖化、ごみ問題。

これらの環境問題には、生産する企業側だけでなく、消費者が大きく関わっています。

 

環境問題には、企業側だけがマスメデイアに取り上げられる側面があります。

しかし、企業は、多くの社員の生活を抱えており、どうしても売上をあげるために、原価を下げるなどの価格競争を行うことになります。

そしてこの過剰な価格競争を引きおこしているのは、安易に安いものばかり買ってしまうぼくたち消費者なのです。

 

ぼくたちは、消費者であるとともに、企業側の労働者でもあります。

ぼくたちが、どのように消費するかで、自分たちの労働環境が決まってくることも、自分のこととして考えなければなりません。

 

そして、温暖化やごみ問題。

これら地球の存続に関わる問題も、消費者が気を配らなくてはならないものです。

 

商品の製造過程で、

温暖化を防止する工夫が取られているか?

ゴミの量を削減する工夫がとられているか?

 

消費者が生産にかかわることなしに、企業側だけで地球環境の維持は出来ません。

 

今、消費者のぼくたちにも、エシカル(道徳観、倫理観)が問われる時代になっています。


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