日本全国つつうらうら、どこにでもいる国民的アニマル、猫。
都会、田舎とはず、彼、彼女たちは野良として生きています。
ここ和歌山県の最南端串本にも、当然、野良猫たちはいます。
性格は、人にこびることなく、用心深い…
温暖な気候、おいしい野菜や魚、町の優しい人達に囲まれ生活するぼくはのほほんといきています。
しかし、野生の猫たちはぼくとは違うようです。
昼間、ひだまりで目を細め、のほほんとしています。
しかし、ねこたちの世界は過酷です。
夜には縄張り争いで、飼い猫の「にゃ~ん」という可愛い声ではなく、「ギャァー、シャァ-、ゴォウアー」というような一人で暮らしていると恐ろしくなるような声を上げます。
翌日には、顔にキズを負った敗者の姿…
それに、串本の町の人達は猫にはストイックです。
猫たちがかわいい顔をしているからといって、簡単に食べ物を町の人達が与えることはありません。
ときには、魚を盗み、裸足のおばさんに追いかけられることもあるとか…ないとか…
猫たちは、とても穏やかな串本の町にもかかわらず、過酷な世界に生きています。
猫たちは現実をわきまえ、強くたくましく、人が近づけば即時撤退、人にこびようとはしません。
(どうやら、過去のぼくとはちがうようです)

本日は、串本町の中の小さな村・出雲で生活する逃げる猫たちの話です。
一匹目、集会場でくつろぐ黒猫
村に入って出会ったのは、いつも猫たちがあつまる集会場でくつろぐ黒猫です。
夜中には縄張り争いで、命をかけて争う猫たちですが、今朝はゆっくりはねをのばしているようです。
かわいいお顔を大きく撮影したいとおもい、近づくことにしました。
(ぼくのスマホ、AQUOSsense3は写真の画質はさほどたかくないので…)
いっぽ、にっ…
二歩ちかづいたところで、逃げられました…
民家の屋根の下で寝そべる黒猫
過疎化が進み、ひとが住むことなく老朽化した民家。
その民家の屋根の下に黒猫はいました。
この子はさっきの黒猫より近くで撮影することができました。
近づいてもなかなか逃げません。
ぼくとの間に植木があるため、黒猫は安心しているかのようです。
ここからさらにふみこむと…
逃げられました…
坂の上の猫
出雲村のおもむきのある小坂で猫を見つけました。
今回はすこし知恵をしぼり、カメラを動画撮影モードで猫に近づきます。
動画なら、逃げるすんぜんまで猫を撮影できるはずです。
逃げてはチラリ…
逃げてはチラリ…
猫(おっさん…しつこい…)
ぼく(もしかして、山の奥の不思議な世界にぼくをさそってるのかな…?)
ぼくは、そんなメルヘンな妄想を5年前と変わらず抱いていました。

結局猫には逃げられました。
下り坂で猫
同じ小坂の下りでまた猫をみつけました。
そそります。そそられます。
どうやら男性は、逃げられると追いかけたくなるようです。
男性を振り向かせるテクニックに、「そっけないふりをする」というのをどこかで聞いたことがあります。
自己顕示欲が強い男性…
「わたしやすくないわよ」と女性はアピールしたほうが男性は夢中になるという理屈だった気がします。
猫さん心得ていらっしゃる…ぼくはあなたに夢中です。
この猫もちらちらこちらを見ながら、近づいては離れ、近づいては離れを繰り返します。
ちらちらこちらに目を配りながら、距離を取る姿。
アピールも大切にしながら、そっけない態度もわすれない姿はさすがですね!
知り合いに声をかけられ振り向いたあと…
猫はいませんでした。
逃げられました…
猫はとても女性的です。
いままでぼくはそんな猫のような女性を好きになってきた気がします。
2割かまってくれますが、8割はそっけない態度をとる女性です。
中には好意を寄せてくれた女性もいますが、なぜか、そっけない態度をとる女性の方にひかれてしまうのです。
希少性にひかれるのでしょうか?
2割の優しさがぼくの心を泥酔させます。
そんなこんなで今年も成り立つ
(ぼくの彼女いない歴)=(ぼくの生きた年数)
※ここテストにでます。
ひとりぼっちのくしもと暮らし…
ぼくの「逃げるものを追っかけ捕まえられない」残念な思考のため、再び生まれ故郷にもどってきましたが、ぼくの人生を描いた方程式は崩れることのないようです。
コメント