福沢諭吉の名著【学問のすすめ】
「人は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず…」
の後に続く言葉をご存じでしょうか?
ぼくはごみ拾いをしているとき、スマホのaudiobookという本の朗読アプリで、本を聞いています。
月額880円のサービスに加入すれば、数多くの本を定額で聞き放題で聞くことができます。
おすすめや人気ランキングを見て気になる本を、wi-fiのつながる環境でダウンロードして、ごみ拾いのときに聞いています。
気になる本は適当に選んでいるつもりなのですが、最近選ぶ本が固い内容の本ばかりになってしまいました。
ごみ拾いをしていると気になる社会課題SDGs…
人と話をするたび
「SDGs!SDGs!SDGs!…」
と声高に叫んでいると、ちょっとお堅い人みたいです…。
なので、少し頭を柔らかくしようと、柔らかくてゆるそうな本を聞くことにしました。
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神様に一番近い動物 〜人生を変える7つの物語〜【電子書籍】[ 水野敬也 ] 価格:1,408円 |
夢をかなえるゾウでおなじみの水野敬也さんの著書「神様に一番近い動物」です。
その中の2章より一万円札の話です。
ある日、男が女性を連れてバーで飲んでいます。
男は女性を笑わせようと、折り曲げた一万円札を取り出し女性に見せます。

串本町・ごみ拾い
折り曲げられおかしな顔でわらう諭吉の顔を見て、女性はうれしそうに微笑み言います。
「こんな面白いこと知ってるなんて、あなたってすごいわ❤」
気をした男性は嬉しそうに鼻を伸ばします。
女性は続けて男性に言います。
「この一万円札すごくかわいい❤あなただと思って、大事にするからわたしにちょうだい?」
今月ボーナスをカットされ、財布の中身はきびしい男性。
女性を連れた入ったバーも安いバーでした。
しかし、女性に気に入られたいと思った男性はその折れ曲がり笑う諭吉を女性に渡してしまいます。
男性がマンションに帰り、二日酔いで目覚めた翌日。
男性の扉が開き、怒った顔の諭吉がマンションに入ってきます。

串本町・ごみ拾い
諭吉は、折り曲げ、女性を笑わせるおもちゃとしてお札を使ったことを𠮟りに来たのでした。
そして、マンションに来る前に諭吉がいた場所はローソンのレジの中。
女性は、男性からもらったお札ですぐに二日酔い止めのドリンクを買っていました。
(大切にするといったにもかかわらず…)
「なぜお札を折り曲げて、しょうもないことで女性の気を引くことしかできないのか?」
「なぜ、しょうもない女にだまされてしまうのか?」
諭吉は男性を叱りつけます。
男性は、
「たいした学歴もなく、金もなく、かっこいいわけでもなく…何をやってもモテないんです…」
としまいに泣き出してしまいます。
それを見た諭吉は、お札を折り曲げたときの笑った顔でもなく、怒った顔でもなく、いつものまっすぐ伸びた一万円札の表情で男性にさとします。
「人は人の上に人を造らず、人は人の下に人を造らず」
「されども今ひろくこの人間界を見渡すと、貧富の差がある。その雲泥の差があるのに似たるは何ぞや?」
そのあと、諭吉は満面の笑みをうかべ
「その格差は、学ぶと学ばざるによって、生まれるものなり!」
と言い残し、男性のマンションを去ってローソンのレジに帰っていきます。
よく学問のすすめ「人は人の上に人を造らず…」は前分だけ強調され後文は省略されがちですが、本来の意味は、
「学問によって貧富など格差は生まれるものだ」
と説いているようです。
ごみ拾いをしながら、ぼくは思いました。
「道は道の上にごみを造らず。海は海の上にごみを造らず。」
「ではなぜこの町の景観の中ごみがあふれかえるほどあるのはなんぞや?」
…
「ごみ拾いのすすめ」
出したごみは持ち帰ってください…。
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