2022年、元旦の7時半ごろに串本町の橋杭岩から太陽が昇り始めました。
串本町といえば、橋杭岩…
串本町の玄関といわれるだけあり(と個人的に思っている)、橋杭岩周辺には多くの人だかりができていました。
今回は、そんな串本の名所橋杭岩の小話を…
橋杭岩の長さは約800m、およそ40個の岩々が連なり出来ています。
そしてその40の岩々には、ひとつづつ名前がつけられています。
串本町側から、
元島、ゴロゴロ島、黒岩、タコ島、海老島、コボレ岩…
と続いていきます。
参考
今年撮影した初日の出は、元島、ゴロゴロ岩からのぼる太陽です。
橋杭岩の観光センターから撮影しました。
この橋杭岩…
昔はもっと背が高かったようです。
風化や、波の影響により崩れどんどん背が低くなっています。
余談ですが、参考HPのイラストと見比べて岩の名前を探しましたが、形が変わっていて見つけるのに苦労しました。
そして、地震大国日本に住む日本人として知っておきたいことが、橋杭岩の前に転がっている岩石たちのことです。
この岩石たちは、津波で運ばれ橋杭岩の向こうからやってきたようです。
参考文献:堀勝義著「近現代の串本史探索」

串本町歴史書
最近、橋杭岩周辺でごみ拾いをしていると、スケベ×…もとい、ちょい悪な素敵な70代の男性に教えていただいたことですが、
「昔、串本に津波が来た時には、この周辺一帯すべて沈んだ。
今、大島に向かって、串本側に2,3mの防波堤が立っているが、ほとんどいみなんてないだろうな…」
とおっしゃっていました。
近い将来起こるとされている南海トラフ地震…
串本を襲うとされている津波の高さは30mです。
そして、橋杭岩前に転がった岩を見てわかる津波の威力…
橋杭岩から初日の出を見ながら思うことは、大自然の美しさと大自然の残酷さでした…。
まだかまだかと、昇るのを待った初日の出ですが、日が雲を突き抜けてからはぐんぐん上昇していきます。
観客も帰路につきます。
ぼくも帰路に就く途中、橋杭岩観光センターで焼かれているお団子が目に入ります。

橋杭岩観光センター
寒さに凍えていたので、思わず団子一串、320円を注文。

橋杭岩観光センター
たっぷり甘み味噌が塗られ、炭でやかれた味噌が香ばしいお団子でした。
天候にも恵まれ、美しい橋杭岩の景色をながめながら、ほかほかのおいしいお団子を食べる…。
2022年元旦は、自然の恩恵をふんだんに受けはじまりました。
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