令和3年7月26日、串本町役場が移転し新庁舎での業務が開始しました。
串本町役場新庁舎の場所は、サン・ナンタンランドという海抜(海水面からの陸の高さ)50mの高台です。
以前の串本町役場は、海抜3mの場所にありました。
南海トラフ地震で津波が発生したとき、海抜が低いと大きな被害が出ます。
災害時にそなえ、役場をはじめ、串本町の病院、消防署などの主要機関の高台移転がすすんでいます。
さらに、以前の串本町役場旧庁舎は35歳のぼくが生まれるより以前からたっていたおんぼろ庁舎です。
壁は黒ずみや黄ばみで老朽化が進んでいました。
利便性、防災、効率性など、様々なことが新庁舎建設の理由です。
串本町の人口はおよそ1.6万人。出生率はのびず過疎化がすすんでいます。
なぜこのような立派な建物がたったのか疑問に思いますが、日本で3番めのロケット打ち上げ場「スペースポート紀伊」の期待感があとを押したのかもしれません。
スペースポート紀伊の経済効果は10年間で670億円と言われています。

串本町役場新庁舎の中は、まっしろな美しい壁。
ド田舎・串本とは思えない、近代的なつくりになっています。
串本役場と古座役場の職員さんが串本町新庁舎で働いています。
2005年4月、串本町ととなり町の古座は合併しました。
しかし、立地や予算のつごうで、役場や学校はそのままつかわれていました。
(串本高校も古座高校と合併し串本・古座高校になりましたが、串本と古座は、8km以上離れています。
串本高校の校長先生は、この8kmの長い距離を「串本高校と古座高校は長いローカでつながっている( ・ิω・ิ)」と(うまいこと言ったとドヤ顔で)おっしゃっていました。)
以前は、串本町旧役場と古座旧役場は別々の場所にありましたが、両庁舎の職員さん355名が同庁舎ではたらいています。
串本町役場新庁舎の建設に当てられた総事業費は31億1836万3945円。
「ロケットの町串本」として大きな期待を背負っています。
8月25日、遅ればせながら、ぼくは新庁舎の見学に行ってきました。
玄関には、串本を代表する産業からのお祝いの花束がかざられていました。
串本町のシンボル・「橋杭岩」や串本の姉妹都市・「トルコ」の民芸品のガラス食器なども展示され、以前の串本町役場とはおもえないオシャレな場所になっています。
そして何よりぼくが驚いたのが、エレベーターです!
こんなド田舎の役場に、
エレベーターがあるんです!
なんということでしょう…
ド田舎だった串本はここまで近代化をとげました。
ロケットの誘致をはじめ、新庁舎の建設など開発が進み始めた串本町。
それでいて、美しい自然や、美味しいものがたくさんあります。
いま日本で一番あつい町は串本町といっても過言ではありません( ・ิω・ิ)
コメント