生きがいをくれる名言
時代が変わっても、過去から現代までつたわってきた名言。
きっと、どの時代でも、どの場所でも、人々がその名言が納得したから聞き残ってきたのでしょう。
今も語り継がれる明言は、いまを生きるぼくたちを、「図太く」「賢く」「面白く」…
名言を知ることで、現実を自分にとって生きやすく、楽しく、読みかえることができます。
本記事で紹介する明言は、ライフネット生命保険株式会社創業者・出口治明さん著「人生の教養が身につく名言集」より。
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価格:1,540円 |
「愚公山を移す」です。
生きがいとは?
「生きがい」というのは、人間が人間ゆえにもった悩みです。
本来動物は、食欲など生命にかかわる欲求が満たされれば満足する生き物です。
お腹が満たされれば、必要以上の行動はせず、幸せそうに寝ていたりします。
しかし、人間は発達した大脳のせいで、お腹が満たされるだけでは満足できず、精神的な満足感を求めてしまいます。
その精神的満足感が、「生きがい」や「生きる意味」だったりします。
食欲だけでは飽き足らず「生きがい」を求める人間の特性のせいで、人間はときに生きづらかったりします。
生きがいは簡単に手に入る
人間の生きがいは、実はそれほど悩まなくても、簡単に手に入ります。
生きがいを手に入れる答えは、
「小さなことでもいいので、行動をおこすこと」
です。
人間の「生きがい」は
「自分の周囲の世界を、より生きやすく変えたい」
という欲求からきています。
自分の周囲の世界は、家庭・地域・職場…
世界と言っても、自分の周囲の世界は、実は小さな世界で成り立っています。
その世界には、大なり小なり問題があります。
例えば家庭なら、「家が散らかっていて汚い…」「家が小さい…」「パパがジョニーデップじゃない…」など…。
大なり小なり悩みや問題があるものです。
自分の周囲をよく変えることができるのが、「行動」です。
念じているだけでは、問題は解決しません。
家が散らかっているなら、毎日家族の靴をそろえる。
家が小さいなら、大きな家を買うために、働いてお金を貯める。
パパがジョニーデップじゃないのなら…(´・ω・`)シランガナ…
小さな行動でも、目標に近づいて、良い方向に変わっていきます。
もちろん人間一人には、能力の限界があるのですべての問題を解決することはできません。
一人一人ができることは、今自分が与えられた場所で、自分にできることで貢献していくことだけです。
カオス理論というものがあります。
カオス理論の一例に、
「北京の一羽の蝶の羽ばたきで起きた風が、地球を回り、数年後のニューヨークで暴風雨をおこす」
というものがあります。
たとえ自分にできることが小さなことだとしても。
たとえ自分にできることが、玄関の家族の靴をそろえることだけだとしても。
その小さなことが家庭の平和につながり、世界平和につながっていくかもしれません。
たとえ自分のささいな行動でも、世界を変えるような行動につながっている。
そう思えば、自分にできる行動を、自分の生きがいに感じられるのではないでしょうか?
ちなみに、「愚公山を移す」とは中国の古来の書物に出てくる寓話です。
ある田舎の90歳のおじいさん(愚公)は、出かけるたびに大きな山を越えなくてはいけないことを、大変に思っていたそうです。
愚公は、山を越えるのは大変なので、家族に山を切り崩して平らにすることを提案します。
愚公の家族は賛成しましたが、まわりの人は、「年寄りが…?」と愚公をバカにします。
しかし、おじいさんは
「子が、孫が、そのまた子供が、山を切り崩す。ぜったいに山は平らになる」
と答えたそうです。
その話を聞いた神様が感動して、神様が一晩のうちに山をなくして平らにしてしまった…
というのが「愚公山を移す」というお話です。
最近、時間の都合で、ごみ拾いするときの袋は15リットルの小さな袋。
それでも、町がもっときれいになって、世界が平和になればいいのになぁ。
とおもい、今日もぼくはごみを拾うのでした。
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