2021年中に、和歌山の串本町で民間初のロケット打上場「スペースポート紀伊」の運営が開始されます。
(宇宙開発はこれからのビジネスで大きな期待をあつめており、未来に生きる私達にとってなくてはならないインフラになります。
「スペースポート紀伊」は、株式会社スペースワンが手掛ける民間初のロケット打上場です。
今まで国がおこなっていた宇宙事業に、民間が参加することにより、より宇宙開発が活発になります。)
10月31日、「スペースポート紀伊」の運営に先駆け、串本では宇宙飛行士の毛利衛さんをお迎えし講演会が開かれました。

和歌山県串本町ロケットイベント会場
紀伊民報

講演会のタイトルは「宇宙からの贈り物」です。
今回は、串本町の町民限定で行われた毛利衛さんの講演会の様子をお届けします。
ロケットの名前はKAIROS(カイロス)

和歌山県串本町ロケット
和歌山の串本から打ち上げられるロケットの名前は「KAIROS(カイロス)」。
ギリシャ神話に登場する時間神カイロスと同じ名前です。
また、
Kii-based(紀州に基地を持つ)
Advanced & Instant(契約までの時間が最短の)
Roket(ロケット)
System(システム)
それぞれの頭文字をとってKAIROSという名前がつけられています。
串本町と株式会社スペースワンの間でのロケット打上場契約が最短ですすんだことが、時間神カイロスと同じ名前を持つ理由です。
串本町は
・射点が南にあり陸・島などの障害物がない
・人が少ない
・本州の工場とのアクセスがよい
・串本町の人たちが応援している
とロケット打上場の建設に対してとても好条件でした。
また、建設がすすむ田原地区の住民の合意や所要地の立ち退きなどが速やかに進み、ロケット打上場の建設の準備がちゃくちゃくと進みました。
和歌山県からも32億円の無利子の融資を受け、契約までの時間が最短で「スペースポート紀伊」の建設が決まりました。
宇宙開発から考えるSDGs

和歌山県串本町ロケット
現在地球の大きなテーマになっているSDGsの問題を解決するのにも、宇宙開発の技術は役に立っています。
その一例として、人工衛星の仕組みに室内の温暖化を防止する仕組みがあります。
図の☆は人工衛星室内の熱を宇宙に逃がすために、重要な役割を果たしています。
この排熱技術は現在SDGsの中でも大きな問題になっている地球温暖化問題にも応用が期待されています。
また、人間が自ら生み出した技術と向き合うこともSDGsの大きな課題になります。
ロケットの有効活用には
・農薬の管理→農薬の削減
・水産資源の管理→魚介類の乱獲防止
・位置情報→GPS、防災
など大きなメリットをもたらします。
しかし、人間の技術は使い方を間違えば、「マイクロプラスチックの海洋汚染」や水俣病など、最新技術は様々なデメリットを生み出してきました。
毛利衛さんの回答では日本のロケットの技術力はたかく、燃料も安全なものを使っているとのことでした。
しかし、「たとえ専門家の意見であっても鵜呑みにせず、自ら判断できるようにすることが大切だ」と毛利さんはおっしゃっていました。
最新技術を活かし、正しく利用することが、SDGsのテーマになっている「地球の持続性」のために重要になります。
ロケットの打ち上げと串本観光

和歌山県串本町ロケット~ロケットと観光~
「スペースポート紀伊」からロケットの打ち上げが見ることのできる公式見学場が、田原海水浴場になっています。
ロケットの打ち上げに関わる主要エリアには一般人は立ち入ることができません。
ロケットの打ち上げは、天候が心配される場合には急に中止されることがあります。
しかし、ロケットの打ち上げが中止になったときでも、楽しんで遊べる観光地が串本町です。
串本には熊野古道、橋杭岩などの絶景や、海・山・川のおいしい食べ物などの観光資源が充実しています。
最新技術も豊かな自然も楽しむことができるのが和歌山の串本町です。
今回の毛利さんの講演会は串本町民限定でおこなわれ、他の地区の方は参加することができませんでした。
しかし、今回参加できなかった方にも朗報があります。
11月6日土曜日の9:30分から、毛利さん主演のドキュメンタリー「マザー☆アース」があります。
これから未来に生きる私達にとって宇宙を知ることは重要になっています。
是非、「マザー☆アース」を御覧ください。
そして、最先端の科学や美味しいものがたのしめる串本に遊びに来てください!
講演会会場館内の様子

和歌山県串本町ロケット~会場内の様子~

和歌山県串本町ロケット~会場内の様子~

宇宙食

宇宙食説明

応援メッセージ

応援メッセージ

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ミニチュア
お土産

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